今年も終わっちゃうねということで雑に振り返ってみます。
urandom
今年もCTFというよりちょいとばかし本を書くみたいな感じでした。
SECCON CTFの予選は出遅れている間に他のメンバーがサクサク解いてて、めっちゃ速いなと思ってたら結構LLMを使っていたとのことで、Easyというかwarm-upくらいなら解けるんだなぁと感心しました。問題そのままブチ込んで解ける程甘くはない一方で補助ツールとしては結構使えるなと思いました。特に難読化されたJavaScriptのコードをあっさり読解し、「ステージをクリアしたことにしたい」みたいなことをAgentに投げると改修箇所を示してくるのは驚きました。一方で「dest=0xffffd800でmemcpyすると0xffffd7f8が書き換わります! これは重大な発見です!」とか言い出した時はそんなわけねえだろとツッコミ入れる必要があったりして、なかなか扱いに困るのも事実です。個人的にはそういう躾をしないといけないくらいなら自分でやるわってなってAgentを全然使えてません。
本の方は夏にvol.13.5、冬にvol.14を無事に頒布しました(この記事は冬コミの会場で店番しながら書いてますが)。いや夏の13.5はあんまり無事じゃなかったかもしれない。前日にキンコーズ駆け込んでるのは無事ではないんですよ……。
vol.13.5では出版部シリーズでTypst導入の話、vol.14ではurandom刊行10周年記念として、2015年以降の名前付き脆弱性を振り返りました。えー、内容はね、読んでもらうとして……名前付き脆弱性ヒストリーは実は前々から温めていたネタではあったんですが、刊行10周年なら良いタイミングだろうということで今回書くことにしました。改めて振り返ってみると、10周年記事は確かにそんな脆弱性あったなぁ、なんか一部がめっちゃ騒いでたなぁとか、自分もちょっと懐かしい気分になりながら書いていました。一方で、技術誌としてウソは書けないので原論文などに当たるわけですが、自分は別にセキュリティを専門とはしていないので結構Abstract読むだけでもキツく、その意味で記事執筆にかかった手間は過去一なんじゃないかと思います。だいぶ力尽きつつも、取り上げた以上は脆弱性本体の話はできずとも背景技術くらいは説明せねばなるまい、と書き連ねた結果、VSCodeの拡張機能によるカウントで2万字を超えていました。ところで「そこ専門じゃないから論文読むのがキツい」はなんか去年も言ってたな……。
Typst導入については、私が春の技術書店でTypst本をいくつか見かけたのがきっかけなのですが、これまで使っていたLaTeXに比べて圧倒的にビルドが速く、弊サークル的にはまさしく革命的でした。メンバー自宅に強めのサーバー機があるので、それをGitHub ActionsのSelf-hosted Runnerとして運用してどうにかこうにかビルドが速くならんかと試行錯誤していたのは何だったのかというレベルでして、非常に驚きました。まだまだバージョン1にも至っていない(執筆時点でv0.14.2)ソフトウェアなので、荒削りだったり機能が足りなかったりすることもありますが、今後に期待したいです。
お仕事
いよいよ新卒入社してから10年経ちましたということで、早速サバティカル休暇の権利を行使して10年ぶりの夏休みを生成しました。まぁ前半は咳喘息からの肋骨骨折(ヒビ)で予定崩壊したんですが。
最近会ってなかった友人に会って話してみたり、ふらっとちょっとお出かけしてみたり、のんびりと過ごせました。リフレッシュ休暇ではなくあくまでキャリアを振り返れとのお達しではありますが、まぁ現実としてはね、そうなるよね。復帰早々に組織図が大変革されてて、作った名刺が半年でゴミと化していた(自分の名前と会社名以外全部変わってるんじゃないか)のが笑っちゃいました。休暇に入る前にはそんな話微塵もなかったので……。
まぁそんなことは割とよくあることなんですが、それ以外にも諸事情ありまして転職を本気で考え始めました。まずは10年分の職務経歴書と向き合うところからスタートして頭を抱えています。みんなはちゃんと定期的に棚卸しをするんだぞ、じゃないとこの10年何やってたんだ私ってなって途方に暮れることになるぞ!
買ったもの
去年書いたので今年も散財の様子を振り返ってみます。
ぱそこん
メイン機のCPUをRyzen 9800X3Dに変えて構成一新、押し出されて余ったパーツにケースやらGPUやら足してサーバー機を1台仕上げるなどしていました。自作PCはパーツ構成とにらめっこしてる時が一番楽しいんですよね。その辺の話はこっちに → 新しいサーバーを組んだ
まさかその年の終わりにメモリ価格がこんなことになるとは思っていませんでした。2月にCP2K16G60C36U5B (DDR5-6000 16GBx2)を13,280円で買ったわけですが、今同じメモリを同じパソコン工房(店舗とネットなんで厳密に同じではないですが)で見てみると79,981円で約6倍になっています。メモリほどではないにしろSSDも値上がりしており、WD_BLACK SN7100 1TBが12,280円→22,280円(ドスパラ)で2倍弱、WD_BLACK SN850X 2TBは19,500円→37,080円でこちらも2倍弱です。こうなると自作PCは本当に「時期が悪い」ように見えますが、来年はどうなるんでしょうか。
iPhone 17
私はプロじゃないしAirは本気で信じられない程醜悪なデザインと宣伝なのでアマチュア買いましたけれども、その無印もこのカメラの出っ張りは許してない。でもアズレンの交流宿舎がクラッシュしまくってて話にならないとか、バッテリーがてんでもたない(すでに1回交換済み)とかで、さすがに買い換えました。
iPhone SE 3rdからの乗り換えなのでホームボタンが存在しないことに慣れないのと、あとやっぱりコントロールセンターと通知センターの呼び出しが右上・左上から下にスワイプなのはとても直感的とは思えないですね……。
Xperia 5 Vと2台運用していて、iPhoneがこんななのでXperiaをメインにしようかなとも思うのですが、5シリーズは後継が出ないとすでに明言されているのでどうしたものかなと思っています。正しい画面というのは穴や欠けのない真四角のものだと思っているのでXperiaには是非がんばってほしいところです。
Acoustune RS THREE
音ゲー用イヤホンとして。元々同シリーズのRS ONEを使っていたのですが、なんかハウジングが割れてしまって復旧不可能と判断したので買い換えました。レビューするほどの耳を持ってないんであんまアレですけど、IE100/200、RS ONEと比較してみてTHREEにしました。ひとつだけ思ったのはIE 200にIE 100の2倍の金を出す価値はないと思います。
GRAPHT MINI DAC
iPadで音ゲーするにあたって、3.5mmへの変換と給電が同時にできるBelkinのアダプタを使ってたんですが、地獄のようなホワイトノイズに耐えきれず、安価だけどもうちょいマシなものを……ということでチョイス。
ツクモで試してる時に店員さんが「正直これ買うくらいならType-C直結のイヤホンの方が良いと思う」とぶっちゃけ話をしてくれましたが、私の場合は↑みたいなイヤホンを持ってるのでDACにしました。イコライザも搭載してますが使ったことはないです。音は変わるんですがそれが表記通りの狙いというか、FPSならたぶん足音がとかそういう話だと思うんですが、如何せん音ゲーしかしてないので。
OM SYSTEM OM-3 / M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II
たぶん新PCの購入額を超えて今年最大の出費。万博行くからってカメラ買いますか? 買っちゃったなぁ……。ちなみに半年もしないうちに上部のボタン枠周りが知らない間に歪んでいて板金修理7万円コースになりました。
ちなみに17mm F1.8はすでに持っています。これを機に前のを売ろうかなと思ったんですが、OLYMPUSのロゴを見ているとなんだか手放すに手放せなくなってしまいました。
OM-3に限らずOMは最近コンピュテーショナルフォトに力を入れているようで、OM-3にも専用のCPボタンが搭載されています。買った当初はいや別にそんなのいらなくない? って思ってたんですが、万博に行って使ってみたところ、どこも人が多すぎるので人をある程度消すのにライブNDが割と使えました。
でも去年に続いて全然現像してなくてアレ。
Leofoto LPO-OM-3 グリップ付きL型プレート
元々E-PL7やPEN-Fを使っていたので、グリップがないことはそんなに気にしてなかったし不便も感じてはなかったんですが(というかそれを不便に思うならOM-1かOM-5に行ってる)、OM系の形ならグリップあっても違和感ないなということで買ってみました。「みました」というにはちょっと高い買い物ですが……。
単焦点レンズ使う分にはない方がコンパクトで良いんですが、動物園とかでやや大きめなズームレンズ使うなら、なくても困らないけどあると便利って感じでした。グリップを主目的としているのでプレートの方は全然使ってません。商品名的には主従が逆なんだけどね。
来年の話
例によって特に目標ってのはないんですが、先ほど書いた通り来年はまずは転職かなと思っています。
urandomも11年目になりますが、引き続きなんかしらネタ拾って書いていければと。去年書いたSR法の話でCNN実装はすっ飛ばしてたので、そこまで含めて実装を完成させるのと、あとBLEの話で1つやりたいことがあるのですが無事できるかはちょっと分かりません。それこそ生成AI系でなんか書いてみるのも面白いのかもしれませんが、それ以前に君たちCTFをしなさいよという話があるかもしれません。
というわけで大晦日の東京ビッグサイト、南ホールからお送りしました。来年もよろしくお願いします。